第1話|はじまりは、老犬と暮らす家族の風景から – パルペット誕生背景

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― 誰かがそばにいてくれたら──そんな想いから生まれた訪問型ケア

ソプラ銀座の創業当時、私の実家では、
老犬のダックスフンドの幸すけ、福すけ(二人合わせて幸福)と暮らしていました。

歳を重ねた犬たちの介護や通院が日々必要になるなか、
高齢かつ共働きの両親だけでは手が回らないことも多く、
「親たちが車を運転できなくなり、足腰が弱くなった時に、わんちゃんたちの面倒が見れなくなる。病院に連れて行けなくなる。今後、愛犬猫家族が困るケースが増えるだろう。」──そう思う瞬間が何度もありました。

ペットのことを誰かに頼む、他人に家に来てもらって助けてもらう
ということにためらいや心配もある中で、
「安心して任せられる存在」がそばにいたなら──。
それは、ペットのためだけでなく、家族全体を支えることにもつながると感じました。

そんな原体験が、パルペットというサービスの最初のきっかけになりました。


高齢化とペット共生社会に向けて

これからの社会では、高齢の飼い主さまもどんどん増えていきます。
「もう歳だから、動物を飼うのは難しい」
そんな声を聞くたびに、なんとも言えない切なさを感じます。

動物たちは、日々の暮らしの中で、
言葉を交わさずとも気持ちを通わせられる、かけがえのない存在です。
高齢であっても、体力に自信がなくても、
犬や猫と暮らすことを“あきらめなくていい社会”にしたい。

そのためには、そっと支えてくれる第三の手──
家族のように寄り添ってくれる存在が必要だと思いました。


「おうちで過ごす」という、もうひとつの選択肢

ホテルに預ける、施設に連れていく。
もちろん、それが合う子もたくさんいます。
けれど、犬も猫も、それぞれの性格や年齢、生活環境によって、
「知らない場所に行くこと」がストレスになる場合も少なくありません。

実際、ペットホテルを利用された方から、
「うちの子、帰ってきてから元気がなくて…」
そんなお声をいただくこともあります。

だからこそ、“おうちで過ごす”というもう一つの選択肢を、
安心して選べるようにしたいと思いました。

訪問型のペットシッターは、ペットにとっても、ご家族にとっても、
「いつもの環境で、いつものリズムを保てる」という安心があります。

それが、パルペットの核となる考え方です。


ペットと人の「そばにいる」関係を、支えたい

私たちが目指しているのは、
単なるお世話の代行ではありません。

大切なのは、ペットたちが安心して過ごせること。
そして、飼い主さまが罪悪感や不安を抱えずに、
暮らしの変化や時間の不足を受け入れられるようにすること。

“いつもそばにいる”というのは、
言葉ではシンプルだけど、とても深くて大きなこと。
その「そばにいる」を支える存在になりたいと、心から願っています。

次回は、実際にホテルが合わないペットたちとご家族のケースを通して、
訪問型シッターサービスの意義と、ペットホテルとの共存について綴ります。

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