第3話|猫と暮らすということー連載 パルペット誕生背景

目次

― そっと寄り添う“訪問ケア”が必要な理由

「ペットサービス」と聞くと、犬のイメージを持つ方がまだまだ多いかもしれません。
けれど、実際に私たちパルペットをご利用いただいているご家庭の中には、
猫と暮らす方々からのご相談が年々増えてきています。

「うちの子は、知らない場所が苦手で…」
「ホテルに預けたら、帰ってきてからずっと隠れていて」
「ストレスでごはんを食べなくなってしまって…」

こうした声の背景には、**猫という生き物の“繊細さ”と“自立性”**があります。


知っているようで知られていない、猫の性質

猫は、とても賢く、感情を繊細に感じ取る動物です。
そして何より「変化」を嫌います。

・知らない環境への移動
・知らない人の出入り
・知らない匂いや音

それらが少しでも重なると、猫たちはすぐにストレスを感じ、
その影響が食欲不振・排泄の乱れ・行動の変化として現れることも少なくありません。

一見、犬よりもお世話が楽と思われがちですが、
実際には「慣れた環境で、慣れたルーティンを保つ」ことこそが、
猫たちの健やかな生活にとって何より大切なのです。


ペットホテルが「向かない」猫たちへ、もうひとつのやさしい選択肢を

私たちソプラ銀座では、ホテルサービスも長年提供してきました。
けれど、その経験から強く感じたのは、
猫たちにとって「知らない場所へ連れていかれる」こと自体が、非常に大きな負担になるということ。

「ゲージの奥で固まったまま出てこない」
「排泄を我慢してしまう」
「帰宅後も元気がない」
── そんな状態を見て、飼い主さまが罪悪感を抱えてしまうこともあります。

だからこそ、私たちは訪問型のサービスであるパルペットを通じて、
猫にとっての「いつもの場所・いつもの時間・いつもの空気」を守りながら、
そっと見守るケアをお届けしています。


猫の“気分”に合わせて距離をとる。押しつけない“そばにいる”という在り方

パルペットのキャットシッターたちは、全員が猫の習性を理解したうえで、
「構いすぎず、観察を大切にする」ことを心がけています。

たとえば──

・姿を見せなくても無理に探さない
・一定の距離を保ったまま、そっと声をかける
・触れるのは、相手が望んだときだけ
・ごはんやトイレの変化から、その子の体調を把握する

“遊ぶ”でも“可愛がる”でもなく、
「その子のリズムを壊さないようにそばにいる」
それが、キャットシッターに求められる大切なスタンスです。


ひとり暮らし・共働き・高齢の飼い主さまへ

“猫と暮らす”ことを、あきらめなくていい社会に

現在、ひとり暮らしや共働きの方の猫飼育も増えてきています。
なかには、飼い主さまが急な入院や出張などで、猫のケアができず困ってしまうケースも。

また、高齢の方が猫との暮らしを支えるには、
通院や日常の負担に対するサポートが不可欠になる場面も出てきます。

そうしたご家庭が、**「いざというときに頼れる存在がある」**と思えるだけで、
ペットとの暮らしはぐっと心強いものになります。

パルペットは、猫と人の共生を支える“もうひとつの安心”として、
訪問型だからこそできるケアをこれからも大切にしていきます。


猫の“自立”を尊重する。だからこそ、そばにいる。

猫は、人に依存しない動物だと言われることがあります。
けれど実際には、静かに、だけど確かに、人との絆を築こうとする動物です。

その健気さや、気まぐれな甘え方。
言葉にはならない、でも確かに伝わるまなざし。
そんな猫たちと、心から通い合える関係を築いている飼い主さまにこそ、
必要なときに頼れるケアの存在があってほしいと思います。

私たちパルペットは、猫にとっても、飼い主さまにとっても、
「距離感まで含めて、心地よくいられるパートナー」でありたいと考えています。


さいごに

犬とはちがう、猫の暮らし。
でも、そこにある「大切な家族」であることは同じです。

犬にも、猫にも、それぞれのペースがある。
だからこそ、ペットホテルと訪問シッターが共存することで、
ご家庭にとっての“最善の選択肢”を届けていけると信じています。

これからも、猫と人の“ちょうどいい距離”を、そっと支えていける存在でありたい。
パルペットは、そのためのケアを、今日も丁寧にお届けしています。

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